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高卒新人松川、佐々木朗を好リード=大胆配球、信頼得る―プロ野球・ロッテ


 プロ野球ロッテの松川虎生捕手(18)が、開幕からチームを支えている。高卒新人捕手として史上3人目の開幕スタメン出場を果たすと、10日のオリックス戦では佐々木朗希投手を好リードし、完全試合を演出した。  扇の要でどっしり構えた。一回から速球とフォークボールの組み合わせで、佐々木朗の良さを引き出した。分岐点は四回の吉田正の打席。配球を変えてカーブを2球要求。さらにフォーク2球で空振り三振に仕留めた。松川はこの瞬間、偉業を予感したという。「一球一球集中しながら冷静にできた」。プロでわずか出場7試合目の出来事だった。  ここぞの勝負勘が光る。3月25日の楽天との開幕戦。七回、得点圏に走者を背負い、鈴木大を迎えた。マウンドのベテラン石川は「(安全策で)普通なら外角の配球になる」と話したが、サインは大胆に内角直球。「背中を押されて投げられた」と左飛に打ち取った。松川は開幕戦の重圧の中でも「いつも通り」と振り返り、勝利に貢献した。  市和歌山高からドラフト1位で入団。強肩と広角に打つ技術に定評がある。井口監督は先発投手が佐々木朗、石川、美馬の試合で捕手を松川に固定。試合のたびに「松川がいいリードをしてくれた」と信頼を寄せる。  日に日に存在感が増すルーキー。美馬は以前にこう話した。「新人としてはみていない」。この認識に間違いはないだろう。(了)【時事通信社】
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