＜明治安田J1：京都0－5広島＞◇第15節◇19日◇サンガS
サンフレッチェ広島のDF新井直人（27）が、アウェーの京都戦で3ゴールを挙げた。ハットトリックは自身初。J1で今季4度目、通算263度目。右ウイングバックでの出場だったが、DF登録選手の1試合3得点以上は田中マルクス闘莉王が名古屋時代の12年8月4日の神戸戦でマークして以来12年ぶりとなった。
実に器用にハットトリックを達成した。前半12分に左足でミドルシュートを決めると、同25分に相手DFと競り合いながら左CKをヘッド。後半24分には直接FKを右足でたたき込んだ。前所属の新潟時代から複数のポジションをこなす器用さがあり、左右両足遜色ないキックと空中戦の強さを示していた。
12年前の闘莉王はチーム事情で1トップでの出場だったが、DF登録選手としてはJ1で初となる1試合4ゴールの固め打ち。右足2点、左足1点、ヘッド1点の「パーフェクト・ハット」だった。闘莉王は浦和時代の08年7月17日の東京V戦でも3ゴール。当時はトップ下での出場だった。
他にDF登録選手のハットトリックは横浜MのDF小村徳男が96年11月9日の広島戦、札幌のDF曽田雄志が02年11月30日の広島戦、柏のDF村上佑介がJ1デビュー戦となった08年10月4日の大宮戦で記録している。
