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ロシア出場「大きな不利益」=除外の執行停止却下で専門家―サッカー


 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は18日、ウクライナ侵攻を受けて国際サッカー連盟(FIFA)がロシアを主催大会出場停止とした措置について、裁定が出るまで執行停止を求めたロシア・サッカー連合(RFU)の請求を却下した。理由を示していないCASの判断の背景について、スポーツ紛争に詳しい杉山翔一弁護士に見解を聞いた。  杉山氏は、執行停止を認めることでRFUが得る利益に比べて、「相手方の不利益」が大きい点を考慮したと指摘する。ポーランドやスウェーデン、チェコの協会や選手が、ワールドカップ(W杯)カタール大会欧州予選プレーオフでロシアとの対戦を拒否する意向を示し、国際プロサッカー選手協会も支持。ロシアが出場することによる不利益の方が大きいのは明らかで「(CASが)判断する時に大きく影響したのではないか」とみる。  また、現在のFIFAが「人権に対してコミットすることを団体の目的として掲げている」点にも着目する。FIFAは人権を侵害する軍事侵攻に踏み切ったロシアの行動を擁護できない立場。そのため、執行停止が認められなければW杯予選を戦えず、回復できない損害が生じるとRFUが主張しても「(侵攻で)家を追われている人の損害の方が甚大だと思うので、ロジックとしては弱い」との見方を示した。  杉山氏は、FIFAがロシアに科した出場停止そのものの妥当性について、執行の一時停止を求める訴えを却下した今回の判断とは「別問題でイコール関係にはない」という。その上で、FIFAが人権を重視していることも踏まえ「(出場停止が)FIFAの裁量の範囲内と評価されるかどうかがポイントになるのではないか」と類推している。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕サッカーの2022年W杯カタール大会欧州予選、スロベニア戦でプレーするロシアのジュバ(中央)=2021年3月27日、ロシア・ソチ(AFP時事)
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