災害対策だけではない!BLUETTIのポータブル電源の意外で楽しい使い道とは
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【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202303164005-O1-TgbL9bRW】
東京ビッグサイトで「スマートエネルギーWeek【春】2023」が開催されている(3月15日〜17日)。同展示会場を巡るとポータブル電源や太陽光発電など中国企業ブースが多数あり、エネルギー産業においても中国企業の海外進出が進んでいることを身をもって感じることができるだろう。
ポータブル電源とは、あらかじめ大容量の電力を充電しておいて、本体についているコンセント穴や充電用USBポートなどから給電する箱型のバッテリーだ。家電量販店やホームセンターで災害時の備えとして売られているのを見たことはないだろうか。
ポータブル電源で知られる「BLUETTI(ブルーティ)」もその一社で、展示会のブースでは手持ちできる小さなモデルから、業務用の抱えて持ち運ぶモデルまで揃えていた。
BLUETTI自体は、2013年設立の老舗ポータブル電源企業「徳蘭明海(深圳市徳蘭明海新能源)」のブランド名であり、徳蘭明海はユニコーン企業として、最近中国国内での上場申請も承認された。同社は日本におけるポータブル電源を展開する中国企業の中では唯一自社工場で生産し、また安全性が高く長寿命のリン酸鉄リチウムイオン電池をいち早く採用するなど、繰り返し利用するヘビーユースでも安心して使えるよう安全面にこだわっている。
日本でポータブル電源は防災用品やキャンプ用品として売られているが、同社ブースで「実は面白い使い方があるんですよ」と同社COOの川村氏は教えてくれた。外で働くワーケーションにポータブル電源が役立つのだという。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202303164005-O2-37t4MVkT】 川村COOが製品を説明している様子(展示会のブースにて)
ご存知の通りコロナ以降働き方が変わり、リモートワークがより身近になった。出社しなくてよくなったことから自宅を離れ、ノマド的な2拠点、3拠点以上の生活を実現する人が出てきた。ここで役立つのがポータブル電源だ。2〜3万円くらいでの家賃で家を借り、電気契約せず、居る間はポータブル電源で済ませてしまうというわけだ。電源があれば通信もテザリングやモバイルルーターで問題ない。「1000~2000Whの電力容量がある場合、5~10WのLEDライトと15W程度のノートパソコンを1日8時間使い、ついでにスマートフォンを充電した生活をしていても1週間はポータブル電源で持ちます」と川村氏は言う。
隣家への音の配慮が必要な都会の住宅密集地やマンション・アパートでは、WEB会議にも音楽を流すのにも窓を閉めるなど事前にいろいろ気を遣う。これが周囲を気にしなくていい環境にショートステイすれば、生活のリズムを変えたい、自然の中で仕事したいという気分転換はもちろん、近隣への音への配慮もいらなくなる。こうしたライフハックを利用する人が増えているのだ。
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一方「ファミリー向けにも意外なニーズがある」と川村氏は語る。BLUETTIの各製品には消費電力や残容量がワットやパーセンテージで表示され、スマートフォンからもブルートゥースで接続し専用アプリからそれを見ることができる。すると子供が電気に関心を持つようになるというのだ。なんでも電力量を見える化したことで、キャンプなどで利用しているとじわりじわりと減っていくのが見えて「電気は無尽蔵に使えて当たり前」という思い込みが変わっていくという。
ポータブル電源をライフハックのツールとして活用することで、いざ災害のときにも製品を使いこなし、焦らずにラジオやスマホで状況を確認し、暗所ではライトを活用できるようになる。
もちろん災害用にもポータブル電源は活躍した。BLUETTIは家庭用サイズほか、事務所で使えるような大容量サイズの商品も展開している。「千葉の房総半島で台風による災害があったときに当社製品が役立ちました」と川村氏は語る。なんでも当時停電していたエリアは広範囲ではあったが、車で15分~20分走れば停電していないエリアにつく。停電エリアの会社勤めの人が、停電してないエリアの自宅で充電しておいて、それを会社にもっていき活躍したというのだ。
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また日本では太陽光発電はFIT(固定価格買取制度)により、決まった単価で10年間の売電を保証される仕組みがある。その稼ぎ時が終わった後に、電力を売電せずポータブル電源に充電し夜間にそれを利用することで、太陽光発電による電力をお得に活用するという使い方もある。
ポータブル電源市場は毎年2.5~3倍くらい広がっている。その背景には「あると災害時にも安心」というだけでなく、「使いこなすと生活やレジャーがもっと楽しい」という認識が広がっているようだ。
(作者:山谷剛史)
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