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活動量計の中核技術「タニタアルゴリズム」の外部提供を本格開始


第1号案件として人気ゲームアプリ「ドラゴンクエストウォーク」に搭載



2020年9月14日

株式会社タニタ



健康総合企業の株式会社タニタ(東京都板橋区前野町1-14-2、社長・谷田千里)は、タニタが蓄積してきた活動量計の中核技術である「タニタアルゴリズム」の外部提供を本格展開します。本アルゴリズムを歩数や消費エネルギー量を表示する機器およびアプリケーションに組み込むことで精度の高い計測結果を得ることができるため、スマートフォンなどで付加価値の高い商品やサービスの開発に生かすことが可能になります。その第1号案件として、株式会社スクウェア・エニックス(東京都新宿区新宿6―27―30、代表取締役社長・松田洋祐)が提供するスマートフォン向け位置情報ロールプレイングゲーム『ドラゴンクエストウォーク※1』に9月12日から搭載されています。



スマートフォンやウエアラブル端末などさまざまなITデバイスが普及する中、これらの機器において健康領域への対応ニーズが高まっています。タニタは2009年4月に活動量計「カロリズム」を発売。以来、活動量※2計測のパイオニアとして、さまざまな商品をラインアップしてきました。活動量計は、内蔵した3D(3軸加速度)センサーで計測したからだの動きに加え、性別、年齢、身長、体脂肪率などの生体情報から統計学的な分析を行い、消費エネルギー量などを推定しています。この分析を行う計算式がアルゴリズムです。タニタの活動量計アルゴリズムは、消費エネルギー量計測のゴールドスタンダードとなっているヒューマンカロリメーターと呼気ガス分析装置によるデータ収集による実験を行い、その結果を基に開発。これにより両装置と高い相関を実現しています。



本アルゴリズムを搭載することにより、さまざまなデバイスやサービスにおいて高精度で信頼性の高い活動量値を表示できるようになります。現在、多様な健康領域のスマートフォンアプリがありますが、スマートフォンに標準搭載されている基本アプリで計測した歩数を使用するもの、スマートフォン内の加速度センサーなどの情報から歩数を導き出すものなど、歩数や消費エネルギー量などの算出方法はさまざまです。タニタでは、新たに健康領域に取り組む事業者はもちろん、既に歩数や活動量を活用したビジネスを展開しており、より精度の高い計測結果を求める事業者に向け、ニーズに応じて、分析のベースにするパラメーターや用途に合わせてカスタマイズした「タニタアルゴリズム」を提供していきます。



本アルゴリズムの第1号案件となる『ドラゴンクエストウォーク』は、ダウンロード数1000万を突破している人気ゲームアプリです。同ゲームアプリに登録した体重、身長、性別、年齢、体脂肪率※3と、アプリ内で算出される歩数を基にユーザーごとの消費エネルギー量を「タニタアルゴリズム」により導き出し、アプリケーション内の画面で「消費カロリー」として表示します。同ゲームアプリはウオーキングやランニングなど従来型の運動の継続ができなかった層を含め幅広い生活者にとって健康づくりのきっかけとなってきましたが、「タニタアルゴリズム」の搭載によりユーザーはさらに詳細な健康データや健康情報を確認し、楽しみながら健康づくりに取り組むことができます。



タニタは1992年に世界初の乗るだけで体脂肪率をはかれる体脂肪計を開発して以来、さまざまな新しい健康に関する指標を開発して人々の健康づくりをサポートしてきました。昨年は体組成計の中核技術「タニタアルゴリズム」の外部提供も開始しました。新型コロナウイルス感染症の拡大により、これまで健康への関心が低かった層においても、健康への意識が高まっています。多様化する生活者の健康ニーズに対応するサービスに対してタニタアルゴリズムを提供することにより、これまで以上に多くの生活者の「健康の見える化」が可能となります。タニタでは、今後この事業を推進し、生活者の健康習慣づくりを支援していきたいと考えています。



※1 国民的人気ゲーム『ドラゴンクエスト』の世界と化した現実世界を、自らが主人公となって歩き、冒険を進めていく、ロールプレイングゲームです。これまで、ダウンロード数1000万を突破しています。

※2 人のからだが1日に消費するエネルギー(総消費エネルギー量)は、大きく基礎代謝量・食事誘発性熱産生(食事後、体内に吸収した栄養素を分解することで体熱が発生し、安静にしていても代謝量が増えること)・身体活動量の三つで構成されています。身体活動によるエネルギー消費は運動によるものと、家事などの日常生活活動などによるものの、大きく二つに分けられます。活動量計では、この二つの違いやその強度をとらえ、身体活動時の消費エネルギー量を計測。また、これ以外にも機器に登録したデータを基に、基礎代謝量や総消費エネルギー量など表示します。

※3 体脂肪率の入力は任意。入力することでより精度が高く、消費カロリーを表示することが可能になります。



※  記載されている会社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。



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