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5日の香港市場概況:ハンセン0.6%安で5日続落、科技指数は2.3%下落


週明け5日の香港市場は、主要58銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比166.92ポイント(0.59%)安の28143.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が141.40ポイント(1.36%)安の10274.18ポイントとそろって5日続落した(ハンセン指数は約1カ月半ぶりの安値)。売買代金は1653億9400万香港ドルとなっている(2日は1758億8800万香港ドル)。


中国ネット企業の締め付け懸念が再燃する流れ。中国の国家互聯網信息弁公室(国家インターネット情報弁公室:CAC)は4日、中国配車アプリ最大手の滴滴出行(DIDI/NYSE)が違法行為を行っているとして、アプリストア各社に対し、滴滴アプリのダウンロードを一時停止するよう命じた。中国経済回復の鈍化も警戒される。取引時間中に公表された6月の財新・非製造業PMI(民間集計)は50.3となり、市場予想(54.9)以上に前月実績(55.1)から低下し、2020年4月以来の低水準となった。先週発表された同月の製造業PMIに関しても、官民そろって前月実績を下回っている。(亜州リサーチ編集部)


「ニューエコノミー」関連銘柄が下げを主導。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は2.3%安と4日続落した。主要な構成銘柄では、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が5.9%安、美団(メイトゥアン:3690/HK)が5.6%安、百度集団(バイドゥ:9888/HK)が4.1%安、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.6%安、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.8%安と値を下げている。


中国不動産セクターも安い。融創中国HD(1918/HK)が8.7%、中国金茂HD(817/HK)が2.7%、広州富力地産(2777/HK)が2.3%、華潤置地(1109/HK)が2.1%、万科企業(2202/HK)が1.8%ずつ下落した。


中国証券セクターもさえない。中信証券(6030/HK)が2.5%安、広発証券(1776/HK)が1.4%安、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が1.3%安で引けた。


半面、非鉄セクターは物色される。江西カン鋒リ業(ガンフェン・リチウム:1772/HK)が11.8%高、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が8.9%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が8.2%高、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が5.5%高、江西銅業(358/HK)が3.1%高と値を上げた。


自動車セクターの一角も高い。長城汽車(2333/HK)が6.7%、吉利汽車HD(175/HK)が5.4%、比亜迪(BYD:1211/HK)が5.0%、東風汽車集団(489/HK)が4.8%、北京汽車(1958/HK)が3.1%ずつ上昇した。


一方、本土市場は3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.44%高の3534.32ポイントで取引を終了した。ハイテク株が高い。非鉄や鉄鋼の素材株、自動車株、保険株、エネルギー株なども買われた。半面、食品飲料や小売など消費関連の一角は安い。医薬品株、公益株、運輸株、不動産株、銀行・証券株も売られている。

亜州リサーチ(株)


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