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31日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で反発、PMI大幅改善で安心感


31日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比3.08ポイント(0.11%)高の2750.30ポイントと反発した(上海A株指数は0.11%高の2882.25ポイント)。

景況感の改善が支え。国家統計局などが朝方公表した3月経済指標では、製造業PMIと非製造業PMIがそろって予想以上に上向き、景況判断の境目となる50をそれぞれ回復した。国内では新型コロナウイルス感染拡大が収束しつつあり、経済活動も正常化に向かっている。早期の景気回復が期待された。もっとも、上値は限定的。欧米では感染拡大に歯止めがかからず、ピークはまだ先との声も多い。マーケットのグローバル化が進むなかで、外部環境の不透明感が重しとなった。指数は一時マイナス圏に沈んでいる。

業種別では、食品飲料株の上げが目立つ。醤油メーカーの海天味業(603288/SH)がストップ高、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が3.6%高で引けた。発電株、非鉄株、医薬品株、エネルギー関連株、海運株なども買われている。

半面、金融株はさえない。中国工商銀行(601398/SH)が1.3%下落した。不動産株、インフラ関連株、ハイテク株、消費関連株、空運株、メディア関連株なども売られている。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が0.86ポイント(0.40%)高の216.00ポイント、深センB株指数が6.43ポイント(0.80%)高の812.17ポイントで終了した。

【亜州IR】



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