神奈川公立校に彗星のごとく現れたドラフト候補右腕の菅・岩瀬将 昨夏は代走のみ出場から急成長

今秋ドラフト候補、菅（神奈川）の岩瀬将投手（撮影・金子真仁）

高校球界では無名の公立校に突如、ドラフト候補が現れた。

菅（すげ＝神奈川）の岩瀬将投手（3年）は17日、同校グラウンドで熱の入ったブルペン投球を終え「プロ野球選手になりたいです。夏までに3、4キロ球速を上げて、実績を残したいです」と、開幕まで2カ月を切る夏の神奈川大会へ意気込んだ。

昨夏は1回戦でコールド敗退し、代走のみの出場。その後に就任した平林明徳監督（56）に素質を見いだされた。県外強豪校との試合で14奪三振。しかも「直球しか投げなかったのに、相手が首をかしげて」。快投で一気にスイッチが入り、高1時に毎分2200回転以上を計測した直球に、ますます磨きがかかった。

昨年12月のセ球団スカウトの来訪を皮切りに、すでに11球団が興味。筋力トレーニングをほぼしておらず、さらなる球速増にも「自信があります」。幼少期に米国に住み、洋画も字幕なしでOK。異色右腕への注目が高まる。【金子真仁】