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イグニス Research Memo(1):2019年9月期は増収及び損失幅が大きく改善するも、計画を大幅に下回る


■要約

イグニス<3689>は、スマートフォン向けネイティブアプリの企画・開発・運営・販売等を主力としている。「コミュニティ」「ゲーム」「その他(新規事業等)」の3つのジャンルを事業の柱とし、ゲーム及び非ゲームの領域で独自のポジショニングを確立してきた。また、新規事業としてVRやAI、IoTなどにも取り組んでいる。ロングセラーとなっている「ぼくとドラゴン」(ゲーム)に加えて、オンライン恋愛・婚活サービス「with」(コミュニティ)が順調に伸びており、収益の柱に育ってきた。さらに2019年8月にはバーチャルライブアプリ「INSPIX LIVE」をリリースすると、初めは自社関連IPを起用したVRライブの実施により実績も徐々に積み上がってきた。今後は、ソーシャル機能を付加した大型アップデートも予定しており、ポテンシャルの大きな中国市場への展開も含め、新たな成長軸として期待される。

2019年9月期の業績は、売上高が前期比14.3%増の5,571百万円、営業損失が744百万円(前期は2,532百万円の損失)と増収となり、損失幅が大きく改善した。ただ、計画に対しては、売上高、利益ともに大幅に下回る着地となっている。売上高は、「with」が伸長した一方、リリースより5年目に突入した「ぼくとドラゴン」が利益重視の運営を行ったものの競争激化の影響により縮小傾向となっているうえ、新規ゲームタイトルの売上貢献が限定的であったことが計画を下回る要因となった。損益面では、「with」の伸びが利益貢献したものの、VR・エンターテインメント事業への先行費用等により2期連続で営業損失となった(ただし、損失幅は大幅に改善)。もっとも、第4四半期だけをみると、「with」の伸びなどによって収益構造が大きく改善してきており、その点は今後に向けて明るい材料と言えるだろう。なお、経営環境の厳しい「ゲーム事業」については、1タイトル(でみめん)のサービス終了及び2タイトル(ぼくとドラゴン、猫とドラゴン)の譲渡を決定している。

2020年9月期の業績予想について同社は、売上高を前期比28.2%減の4,000百万円と見込んでいるが、利益予想については現時点で非公表となっている。減収予想となっているのは、ゲーム1タイトルのサービス終了及び2タイトルの譲渡に伴うものである。また、「VR・エンターテインメント事業」についても徐々に実績が積み上がってきたものの、現時点ではカウントしていない。したがって、売上高予想のほとんどは「with」で構成されており、一旦保守的な前提を置いたものとみることができる。一方、損益予想については、「VR・エンターテインメント事業」等への先行投資に流動的な部分が多いため、現時点で非公表としている。

同社は、2020年9月期を最終年度とする中期経営計画を推進してきた。「コミュニティ事業」及び「ゲーム事業」の維持・拡大を図る一方、「VR・その他事業」の早期収益化により、成長を加速するシナリオを描いていたが、2020年9月期の業績予想の公表とともに、目標数値を大きく引き下げる格好となっている。「ゲーム事業」における新規タイトルの低迷(サービス終了及び譲渡)や「VR・その他事業」の開発に時間を要したことなどが主な要因である。今後は、積み上げ型の「コミュニティ事業」と爆発力の期待できる「VR・エンターテインメント事業」の2本柱を中心として成長を実現していく方向性である。特に、「INSPIX WORLD」への大型アップデートや中国への展開が、新たな市場の創出(開拓)という点において今後の成長性を大きく左右する可能性が高く、その動向を注意深く見守る必要がある。

■Key Points
・2019年9月期は「with」の伸びにより増収となり損失幅が大きく改善するも、ゲーム事業(主に新規タイトル)の売上貢献が限定的であったことにより、計画を大幅に下回る着地
・「INSPIX LIVE」をさらに進化させ、ソーシャル機能を付加した「INSPIX WORLD」のサービス概要を公表
・2020年9月期はゲームタイトルの譲渡等の影響により減収予想(利益予想は非公表)
・今後は、積み上げ型の「コミュニティ事業」と爆発力の期待できる「VR・エンターテインメント事業」の2本柱を中心として成長を実現していく方向性

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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