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シュッピン Research Memo(3):EC特化、“価値ある商品”、中古品と新品両方の取扱い、の3点が強みの源泉


■会社概要

2. 事業の特長と強み
シュッピン<3179>の事業モデルの特長・強みを理解するキーワードは、(1)EC(eコマース)に特化、(2)“価値ある商品”に特化、(3)中古品と新品の両方を扱う、の3点だと弊社では理解している。

(1) EC特化
販売面及び中古品の買取りの双方において、ECに特化しているということだ。店舗を持つメリットよりもデメリットの方が大きいという、鈴木氏がソフマップ経営の経験から学んだ信念から来ている。EC特化型とすることで、店舗投資や店頭在庫が不要となり、人員も抑制できる。また労働時間のシフトなども融通を利かせやすい。その結果、売上高の増加に対して費用の伸びを低く抑えられ、売上高の伸びを着実に利益の増加に結び付けることができるという収益構造を実現している(現実には店頭取引を希望する顧客の利便性を考えて、各商材につき小規模なものを1店舗ずつ展開しているが、今後店舗を拡大するつもりはまったくないとしている)。

(2) “価値ある商品”に特化
これも鈴木氏のソフマップ時代の経験からきている。同氏はパソコン価格の下落スピードの速さに悩まされた経験を持つ。商品の価値が機能や性能だけだと、新製品が出れば旧モデルの価格は大きく下落する。そこで同氏は、所有することに価値を見いだせる商材や、機能や性能のものさしが主観的で、価値がなくなりにくい商品に限って取り扱うこととした。その答えが、カメラ(ただしレンズ交換式の高級機主体)、時計(外国製機械式高級時計主体)、高級筆記具(高級万年筆など)自転車(高級ロードスポーツモデル主体)の4分野だ。

(3) 中古品と新品の両方を扱う
弊社ではここが同社の強みの源泉の1つだと考えている。中古品だけでは調達が不安定なため安定成長は難しい。一方、新品だけ扱うのでは普通の小売業として価格競争や店舗拡大競争に巻き込まれる可能性が高い。同社は中古品と新品の両方をただ扱うのではなく、中古品を新品の販売を加速させる触媒の役割として機能させる事業モデルを確立した点が他社と異なり、差別化や強みにつながっている。ここに、前述した(2)の“価値ある商品”に特化している点が加わり、(2)と(3)が相互に強みを増幅させ合って、他社とはまったく異なる事業モデルを作り上げている。スマートフォンの普及と個人間売買アプリの登場で中古品買取事業、特に店舗型買取事業が大きな逆風に見舞われているのは良く知られたことではあるが、同社の事業はその影響とはまったく無縁な状況にある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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