12日の日経平均は大幅に続伸。354.83円高の21824.03円(出来高概算12億5000万株)で取引を終えた。2月の米雇用統計は、賃金増が抑制されながらも経済が好調を維持したことが示され、利上げペースを加速させるとの懸念が和らいだことが好感され、週末のNYダウは440ドル高となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比345円高となり、これにサヤ寄せする格好から21800円を回復して始まると、一時21971.16円まで上げ幅を拡大させた。

ただし、森友学園への国有地売却をめぐり、国内政治不安が高まっており、その後はこう着感の強い相場展開となった。後場半ばには麻生財務相が記者会見を行うと伝えられ、弱含みとなる場面もあったが、進退について考えていないと伝えられると、短期筋のショートカバーを誘う格好に。結局は寄付き水準の推移となり、僅かに陰線形成となっている。セクターでは33業種全てが上昇し、機械、ゴム製品、鉱業、海運、石油石炭が強い。

日経平均は25日線を突破したが、国内政治リスクやこれを受けた円高が嫌気され、上値の重い展開だった。25日線はキープしているが、明日以降の動向を見極める必要がありそうだ。目先的には海外勢の買戻しとみられる売買が日経平均を押し上げる格好になりそうだが、国内政治リスク次第では戻り待ちの売り圧力が警戒されてきそうだ。また、出来高は12億株台と低水準であり、先物主導のインデックス売買に振らされやすい需給状況と考えられる。(村瀬智一)

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情報提供元:FISCO
記事名:「国内政治リスク警戒も25日線を突破【クロージング】