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今日の為替市場ポイント:地政学的リスク増大を警戒して円売り抑制も



3日のドル・円相場は、東京市場では111円13銭から111円59銭で推移。欧米市場でドルは111円51銭から110円86銭まで下落し、110円91銭で取引を終えた。

本日4日のドル・円は111円前後で推移か。東アジアなどの地政学的リスク増大を警戒してリスク選好的なドル買い・円売りは引き続き抑制される可能性がある。

3日の欧米市場でドル・円相場は円高方向に振れた。市場関係者の間からは「連邦最高裁判事の候補者が議会で承認されない可能性があること、3月の米自動車販売が低調だったこと、中国が為替操作国に認定される可能性があること、ロシアの地下鉄での爆発が円高進行の要因」との声が聞かれている。

市場関係者の間では、中国が為替操作国に認定された場合、ドル・円相場にも大きな影響が及ぶ可能性が高いとの見方が浮上している。ドル安・人民元高が急速に進行するとの見方は少ないが、中国経済の減速を警戒してリスク回避的な円買いが増える可能性はあるとの声が聞かれている。

なお、米商務省によると、2016年におけるモノ(財)の貿易での対日赤字は689億ドルで貿易相手国別では中国に次ぐ赤字額だった。自動車関連の対日貿易赤字は526億ドル。日本が為替操作国に認定されることはないとみられているが、日本政府・日銀が円安・ドル高の進行につながる金融・経済政策を導入することは難しくなるとみられる。




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