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NYの視点:FOMCタカ派的な据え置き


*07:40JST NYの視点:FOMCタカ派的な据え置き 連邦準備制度理事会(FRB)は米連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利(フェデラルファンドFF金利の誘導目標)を5.25-5.50%に据え置くことを全会一致で決定した。
声明の変更はほぼないが、経済の判断で、「活動は堅調なペースで拡大」と、「緩やかなペースでの拡大」から上方修正された。FRBのスタッフ予想でも、23年のGDP予測中心値で成長見通しは2.1%と、前回6月からほぼ2倍に引き上げられた。24年も+1.5%と、前回+1.2%から引き上げ。労働市場の見通しでは雇用の伸びは「力強い」から「減速」に下方修正されたものの、依然強いと指摘された。

「インフレは引き続き高止まり、リスクを注視していく」、と繰り返した。スタッフ予想では12名のメンバーが年内あと1回の利上げを想定。あとの7名は据え置きを予想。PCEコア価格指数予想では23年の予測中心が3.75%と、3.95%から下方修正された。24年度も2.8%から2.65%へ下方修正された。インフレよりも経済の強さに焦点があてられている。スタッフの過半数が年内の利上げを想定していることや経済の見通し上方修正を受けてタカ派的な据え置きとの見方。市場でも年内の追加利上げ観測が強まった。

パウエル議長も追加利上げを巡り、ないよりも利上げの可能性のほうが強いとの見方を示した。また、議長はリスクとしては以下を挙げた。
●自動車労働者組合(UAW)スト(期間次第)
●政府機関閉鎖リスク
●学生ローンの返済再開
●長期金利の上昇
●燃料価格の上昇

11月の連邦公開市場委員会(FOMC)までには、
10/6:9月雇用統計
10/12:9月CPI
の結果を判断していくことになる。追加利上げ観測がくすぶりドルも底堅い推移が予想される。



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