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コラム【新潮流2.0】:「大」よりも「小」(マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆)


◆先日、出演したテレビ番組で「GAFAMは終わった」と発言したらスタジオ中から「ええっ?」と驚きの声があがった。「だって、以前からGoogleは上場持ち株会社のAlphabetに再編され、今般FacebookはMetaに社名変更した。GがAに、FがMになったからGAFAMでなくAAMAMだ。語順を変えてAAAMMとでも呼んだらどうか。それがGAFAMは終わったという意味だ」と説明したら、みんな納得していた。

◆ITジャイアントのGAFAMは名前が変わったくらいで、その地位は揺るがない。しかし、今回Facebookが社名変更した背景には、大きな社会問題にまで発展した同社に対する世間の批判をそらす狙いもあったと推測される。今年6月に米議会下院はGAFA解体を狙ったかのような規制強化法案を提出している。大手企業が分割・解体へと進む流れが鮮明になっているなか、GAFAMとても将来は今と同じ姿形でいられる保証はない。

◆コングロマリット(複合企業)から専業へ。東芝とゼネラル・エレクトリック(GE)が時を同じくして会社3分割を発表したと思った矢先、今度はジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)も、日用品や市販薬を含む「消費者向け部門」と、処方薬や医療機器などの「医療向け部門」の2事業に分割すると発表した。

◆「大」よりも「小」の時代か。13日の日経新聞によれば、今年上半期の新設法人数は6万6530社と、前年に比べて3割強も増えた。法人数、増加率ともに半期で過去最多となったという。コロナ禍でも新たなチャレンジをするスタートアップが続々誕生していることを喜びたい。今週決定される経済対策に「スタートアップの徹底支援」が盛り込まれる。「新しい資本主義実現会議」の緊急提言には、「スタートアップの創出・成長発展に向けて、挑戦が奨励される社会環境の整備」とある。「挑戦が奨励される社会環境」を是非とも整備していただきたい。

◆しかし、スタートアップが成長するために最も必要なことは、岸田首相が言及を避けている規制緩和である。古い規制に守られて延命するゾンビ企業の退出を促し、スタートアップが自由闊達に動けるフィールドを整備することが肝要だ。岸田首相殿。この際もう「新自由主義との決別」は取り下げて、規制緩和をどんどん推進するべきではありませんか。今は「小」の時代だとすれば、それこそが時代の要請でありましょう。


マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木 隆
(出所:11/15配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より抜粋)


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