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ゴルディロックスが持つ“もう1つの”意味~eワラントジャーナル(馬渕磨理子)


こんにちは、フィスコマーケットレポーター馬渕磨理子の「eワラントジャーナルの気になるレポート」です。

eワラント証券のコラムで「ユーフォリア的な雰囲気の漂う今こそ考えるべきこと」について興味深い記事を見つけましたのでご紹介いたします。

現在の市場は「ゴルディロックス相場」と呼ばれていますよね。“ちょうど良い”とか“comfortable”という意味合いをもって市場で使われている「ゴルディロックス」です。しかし同コラムによると『15年ほど前、外資系投資顧問に所属していた際に外国人がこの言葉を使うときは、他の意味も暗に含んでいたように思う』と述べています。

2017年は『過去最低のボラティリティで“静かに”上昇した』相場でした。日本市場については、『日銀の年間ETF購入枠が6兆円となったことが大きく下支え効果として働いた“官製相場”と、200兆円を超える資産を誇る「ゆうちょ銀行」が株式への資金シフトを行うのではないかという期待が背景にある』と同コラムで述べています。

また、米国株式市場においては、『2015年以降は、11月末日の出来高が膨らむ傾向が顕著』となっているようです。11月は、ヘッジファンドの決算が集中する月であり、ファンドの解約や新たな資金の流入は、3ヶ月に一度、半年に一度、ファンドによっては決算月の年に一度というように限られている場合が多いです。つまり『解約と資金流入というネットの資金フローが11月の月末リバランスに影響を与えることが多い』のです。今年の11月末日に、大きな材料が出たわけではないのに、ダウは今年2番目に高い上昇率を記録したことは、『ファンドの資金フローが「流入」であったことを』示していると同コラムでは鋭い分析をしています。これらの背景から、同コラムでは『日米ともにまだまだ堅調な地合いは続くことを予想』しています。

さて、「ゴルディロックスと3匹の熊」という英国の物語があるようですが、『主人公の女の子(彼女こそがゴルディロックス)が、森の熊の家に忍び込み、キッチンで熱すぎるスープ、冷たすぎるスープ、そして、ちょうど良い温度のスープを見つけて、“ちょうど良い”スープを飲むという、物語の最初の部分のみを市場は用いている』と言えると同コラムでは述べています。実は、この物語には続きがあるようです。後半の物語が教えることは、『ちょうど良い時間は短く、それに気づかないと最後に怖い目に遭う』ということのようです。私たちの現状「熱いスープ」は何なのでしょうか?「北朝鮮リスク」、「欧州の選挙」、「ビットコインの過熱」・・・。『ユーフォリア的な雰囲気の漂う今こそ、「熱いスープ」に該当するものがないか、見渡して考えるべきなのかもしれない。』と同コラムでは締めくくっています。


なお、上記の記事の詳細は、eワラント証券が運営している「eワラントジャーナル」の12月22日付のコラム「ゴルディロックスが持つ“もう1つの”意味」にまとめられています。

馬渕磨理子の「気になるレポート」は各種レポートを馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合がありますので、ご留意くださいませ。

フィスコマーケットレポーター 馬渕磨理子




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