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王貞治氏が「憧れること」を語る 常識覆す大谷翔平や佐々木麟太郎らを「昔のままだったら…」


野球教室で打撃指導を行うソフトバンク王貞治球団会長(撮影・黒須亮)

「JA全農WCBF少年野球教室」が11日、都内のJPアセットスタジアム江戸川で開催された。WCBF(世界少年野球推進財団)の理事長を務める元巨人で現ソフトバンク球団会長の王貞治氏(83)が講師として出席。「世界の王」が、「憧れること」を語った。

王氏は211人の野球少年少女に向けて「(ドジャース)大谷翔平くんのようになってほしい」とエールを送った。現代の野球少年少女の憧れは圧倒的に「大谷翔平」だ。

プロ通算868本のレジェンドは大谷の存在について、「我々の想像を超えたレベルに行ってますよね。アメリカでホームラン王になる選手が出るとは思わなかったですから。でもやっぱり、今のお子さんたちは彼の活躍で元気をもらってね、野球を上手になりたいっていう思いを強く持ってると思う。今年も来年も再来年も、大谷くんには活躍してほしいですね」と話した。

そんな王氏の野球少年時代の憧れは、巨人で「打撃の神様」と呼ばれた川上哲治氏と、東急(現日本ハム)や西鉄(現西武)のホームランバッター大下弘氏だったという。

「やっぱり人間ってさ、自分が憧れる人っているじゃないですか。僕の場合は野球が好きだったから、野球の世界で一番すごい人に憧れちゃうわけだよね。歌をやってたら歌をやってる先輩で目指す人がいないと」

王氏もまた、大谷に憧れる今の野球少年少女と同じく、憧れを抱きながら少年時代を過ごした。

この日、同じく講師を務めた元巨人の中畑清氏(70)は「憧れ」を前に興奮していた。

「憧れはやっぱり『O(王)N(長嶋)』ですよ。今でもそうだよ。だって王さんがホームランの世界記録狙ってる頃に俺入団してるから(76年=王氏の通算本塁打世界記録達成は77年)。王さんがホームラン打てば、ジャイアンツ負けても良いくらいって思ってたもん。いま大谷にみんなが憧れているのと同じように、『ON』の存在は語り尽くせないし。その方々と野球ができた。こんな幸せな人生はないよ」

憧れるのは自然なこと。日本人では、二刀流でメジャー挑戦し、2度のMVPに輝いた大谷を筆頭に、花巻東(岩手)を卒業直後、米スタンフォード大学に進学した佐々木麟太郎内野手(19)など、これまでの常識を覆す野球人が現れている。

王氏は次のように締めくくった。「こうでなきゃいけない、なんてもう本当に必要ないですよ。昔のままだったら、それ以上伸びないじゃないですか」。憧れが生んだ世界のホームラン王は、「憧れの連鎖」がこの先も続いていくことを望んでいた。【黒須亮】

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