日経平均は大幅に反発。280.46円高の21434.63円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えた。米国では長期金利の上昇でJPモルガンやゴールドマンサックスなどの金融関連企業が軒並み買われたほか、半導体関連が堅調な相場展開になっており、自律反発とは言え、センチメントを明るくさせた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比315円高の21495円となる中、21300円を回復して始まった日経平均は、その後21500円を回復する局面をみせている。

 ただし、これまで同様、5日線が上値抵抗として意識されており、その後は同線を挟んだこう着となっている。また、円相場が1ドル106円30銭台と円高に振れて推移していることが手掛けづらくさせている。東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1600を超えており、全体の8割近くを占めている。セクターではサービス、保険、銀行、精密機器、非鉄金属が堅調。
半面、電力ガス、陸運が小安い。

 日経平均は5日線を挟んでの攻防となっており、戻りの鈍さが意識されてくるようだと、戻り待ちの売りが次第に強まる可能性はある。日銀のETF買い入れへの思惑が高まらないほか、為替市場の円高が手掛けづらくさせよう。一方で、米国では長期金利の上昇に対して、これを嫌気するといった動きよりも、金融株への買いにつながっている。また、半導体株も買われており、これがセンチメントを明るくさせているだろう。日経平均は200日線割れで調整は十分でもあるため、自律反発狙いの押し目買いが下支えとなろう。

 もっとも、トレンドが転換するには見極めが必要であり、自律反発の域は脱せそうにない。VIX連動デリバティブ取引による影響も引き続き見極める必要があるだろう。個別では大きく上昇するものの、シグナルが好転まではいっていないため、強弱感が対立しやすい。
(村瀬智一)
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情報提供元:FISCO
記事名:「日経平均は大幅反発、円高警戒も米金融株や半導体株の上昇が安心感に