インフィニオン自動車サイバーセキュリティカンファレンスにて
ポルシェ社との共同開発1
ポルシェ社との共同開発2
XAINのプロダクト
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/169406/LL_img_169406_1.jpg
インフィニオン自動車サイバーセキュリティカンファレンスにて
これらの企業は共に、XAINのAIとサイバーセキュリティテクノロジーとインフィニオンテクノロジーズのハードウェアテクノロジーのサービスを受ける自動車アプリケーションの共同開発、テスト、マーケティングを行い、コネクテッドカーのプライバシーなどのニーズを満たします。
[インフィニオンテクノロジーズ自動車部門責任者のピーター・シーファー氏のコメント]
「サイバーセキュリティは、データ駆動の将来のモビリティの重要な柱です。これに伴い、ブロックチェーン技術のポテンシャルに期待したいです。ブロックチェーン技術の使用はセキュリティハードウェアが適切に調整されていることを前提とします。車両に組み込まれていると、より安全なシステムを構築するのに役立ちます。これは本質的に、ソフトウェアとハードウェアコンポーネントの緊密かつ適切な統合を前提としています。これらをXAINと一緒に進めていきたい」
[ブロックチェーンが実現する新しい自動車技術]
ブロックチェーンの概念を自動車技術に適用し、XAINで提案されているような委任アクセスフレームワークと組み合わせることで、これまでにない機能性を実現することができます。自動決済取引、キーレスビークルアクセス、フレキシブルカーシェアリング、そして価格決定のために顧客運転行動データを活用するイントランクデリバリーやテレマティック保険などのオンデマンドサービスが含まれます。これらのサービスは、ユーザーがマシンデータや機能の特定の部分に柔軟にアクセス権を付与できるようにすることにより有効化されます。
[ブロックチェーンとAIの組み合わせによる可能性]
XAINは、AIとブロックチェーンネットワーク経由でアクセス権のデリゲーションを組み合わせることで、さらに一歩前進しています。車の機能へのアクセス権に関する決定は、データを保存することなく、AIアルゴリズムによって行うことができます。eXpandable AIネットワークを通じて、ローカルAIアルゴリズムはユーザーのプライバシーを損なうことなく互いがラーニングすることができます。AI対応センサーによるドライバー認識が一つの例です。これにより、AIは車内でドライバーを認識し、インフィニオンのAURIX(TM)マイクロコントローラは自動車所有者または認可されたユーザーを自動的に識別し、車両の機能にアクセス権限を付与します。
ブロックチェーン技術は、AIとマイクロコントローラのアクセス権の安全な割り当てと、正しい実行のチェックを可能にします。
[インフィニオンテクノロジーズのAURIX(TM)とは]
インフィニオンテクノロジーズのAURIX(TM)は、車載ブロックチェーン機能をサポートする一連のマイクロコントローラをすでに提供しています。すべてのAURIX(TM)第2世代マイクロコントローラは、最高レベルのEVITAセキュリティ標準統合ハードウェアセキュリティモジュール（HSM）に基づいています。このアプローチでは、暗号機能と独自のファイアウォールで保護されているマイクロコントローラ内の特別なコンピューティングおよびストレージユニットを活用しています。
HSMは、ブロックチェーンネットワーク内の車両を識別するのに役立ち、操作（ハッシングやデジタル署名など）を迅速かつ確実に実行することができる安全なデジタルキーストレージを提供します。インフィニオンテクノロジーズのOPTIGA(TM)TPMなどの認定セキュリティコントローラを使用することにより、物理的攻撃からより高度な保護を実現することができます。
[自動車に適したXAIN開発のハイブリッドクライアント構造]
しかし、車両を制御するデバイスで使用されるような従来のマイクロプロセッサのブロックチェーン内に新しいデータブロックを作成することは依然として課題となっています。高度な計算力を必要とする「マイニング」プロセスは従来、高性能プロセッサが行ってきました。しかし、XAINは自動車のマイクロコントローラなど、リソースに制約のあるデバイスに適した新しいハイブリッドクライアント構造を開発しました。
[XAIN AG創業者兼CEOレイフ・ニッセン・ルンドベク氏のコメント]
「車両を分散型ネットワークの参加者になれるように装備したいと考えています。これは、オフラインおよびリアルタイム機能にとって重要であり、AIテクノロジを使用する際に高度なプライバシー保護を提供するため、マシンラーニング用のプライベートデータがデバイスと同じレベルでのみ保存されるようにすることができます。 インフィニオンテクノロジーズと協力して、XAIN AIの技術の車両への適用をさらに進めたいと考えています。」
[初めての両社共同デモンストレーション]
インフィニオンテクノロジーズ初の自動車データセキュリティイベントで、インフィニオンテクノロジーズとXAINは、初めて共同のデモンストレーションを披露します。このデモで、AURI(TM)マイクロコントローラの助けを借りて、スマートフォンアプリを使用して、車の機能へのアクセス権を遠隔で安全かつ効率的にデリゲートする方法が公開されます。この技術的アプローチは、プラットフォームやバックオフィスがなくても、カーシェアリングを可能にします。各参加者は自発的に車を他の人と共有することができ、同時にユーザー権限を完全に制御できます。例えば、ネットワーク参加者は、特定の速度あるいは割り当てられた時間枠内で運転できるという条件下で、他の参加者に車両を貸与することができるようになります。
【XAIN AGについて】
eXpandable Artificial Intelligence Networkの略であるXAINは、2014年にオックスフォード大学の研究プロジェクトとして始まりました。3年後の2017年2月に、同社はベルリンで設立されました。同社は、企業クライアント向けのサイバーセキュリティ、ブロックチェーン技術、機械学習ソリューションを専門としています。XAINは、ブロックチェーン技術を利用して、ユーザーと企業間の信頼と透明性を高めるユーザー中心のアクセス制御プロトコルを提供するデータ、リソース、知識の共有のためのインテリジェントシステムを作成しています。
XAINは、さまざまなOEMや、ポルシェ、ダイムラー、SAPなどのグローバル企業と協力して、ブロックチェーンを使用してさまざまなAI製品のビジョンを実現しています。
[参考情報] ポルシェ社との共同開発に関する公式リリース: https://newsroom.porsche.com/en/porsche-digital/porsche-blockchain-panamera-xain-technology-app-bitcoin-ethereum-data-smart-contracts-porsche-innovation-contest-14906.html
車両や生産マシンを含むマシンへのアクセスの自動化、内部プロセスの自動化、クラウドプラットフォームの代わりにプライバシーを最大限に高めるソフトウェア開発キットの提供などの例があります。さらにXAINは、AURIX(TM)マイクロコントローラなどのハードウェアに直接統合できるいわゆる「スマートポリシー」によるアクセス権の安全かつ分散的デリゲーションのためのプログラミング言語であるFROSTを開発しました。
FROSTを使用すると、車両、生産マシン、小型IoTデバイスなど、デバイスレベルでの直接的なオフライン評価でアクセス権限の完全な柔軟性、分散性、そしてユーザ中心のデリゲーションが可能になります。今年の後半には、デジタルと組み込みの統合のための言語とそれぞれのコンパイラが公開される予定です。
2018年5月、XAIN tmはシードラウンドの資金調達で6百万ユーロを受け取りました。オーストラリアに本拠を置くKOSMOS Capitalが現在の投資ラウンドをリードしています。
名称: XAIN AG
所在地: Unter den Linden 42 10117 Berlin Germany
共同代表者: Felix Hahmann, Leif-Nissen Lundbaek
HP: https://www.xain.io
【インフィニオンテクノロジーズAGについて】
インフィニオンテクノロジーズは生活をより簡単、より安全、そしてよりグリーンにする半導体ソリューションの大手企業です。 インフィニオンテクノロジーズのマイクロエレクトロニクスは、将来生きる価値のある人生を生み出すカギです。 世界中で約37,500人の従業員を擁し、2017年度（9月末）に約71億ユーロの売上高を達成しました。 インフィニオンテクノロジーズはフランクフルトのシンボル「IFX」および米国では店頭市場OTCQXインターナショナルプレミアのシンボル「IFNNY」で 上場しています。
名称: Infineon Technologies AG
代表者: Reinhard Ploss
所在地: Am Campeon 1-12 Neubiberg Munich 85579 Germany
HP: http://www.infineon.com
