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東郷町長、18年の就任以来ハラスメント繰り返す 第三者委が認定


 愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)による職員へのハラスメント問題を調査した町の第三者委員会(委員長・堀龍之弁護士)は22日、パワハラやセクハラ、妊婦などへの不適切な言動であるマタハラなど数多くのハラスメント行為を認定した調査報告書を町に提出した。井俣町長は庁舎内にいたが報道陣の取材を受け付けず、26日に開かれる町議会臨時会の前後をめどに記者会見を開くとのコメントを出した。

 井俣町長はこれまで、第三者委の報告書を待って今後について判断すると繰り返していた。進退についてどう表明するか注目される。

 第三者委は職員739人(2022年度の退職者らを含む)にアンケートを実施、582人から回答を得た。うち108人が「自分自身が町長からハラスメントを受けた」と訴えた。内訳はパワハラ79人、セクハラ28人、マタハラ等15人、その他26人(2種類以上の行為を受けた人を含む)。さらに138人が町長によるハラスメント行為を目撃したと答えた。

 加えて第三者委は、井俣町長と近藤悦規副町長、職員17人のヒアリング調査を実施し、18年5月の就任以来、井俣町長が数々のハラスメント行為を繰り返していたと認定。町トップが行ったため職員らは笑ってやり過ごすなど、迎合、同調する風潮が出来上がっていったと指摘した。副町長がハラスメント防止に積極的でなかったことで「職員らは組織内での自浄作用を半ば断念していた」とも指摘した。

 井俣町長がパワハラを繰り返した背景について、第三者委は「職員を成長させるために厳しく指導していると考えていた節がある」と指摘。「厳しい指導の延長線上でのパワハラ発言は許されるという考えは誤っている」と批判した。町長自身がハラスメントの法整備などについて、正しく理解していなかったことも原因の一つに挙げた。

 第三者委は23日に記者会見を開く。【荒川基従】

第三者委員会が認定した井俣憲治町長のハラスメント

<能力を否定したりさげすむ>

「お前らの脳みそは鳩の脳みそより小さい」「バカ」「小学生レベル」「最上級のあんぽんたん」「三流大学出身」

<存在を否定>

「死ね」「川に流れていってしまえ。下流で見つかればいい」

<人事上の不利益を示唆>

「飛ばすぞ」「辞めたら?」「早く降格してくれ」「草刈りぐらいならできるだろう」

<暴力的行為>

机の側面を蹴る。計算機を机に投げつけて壊す

<プライバシーに立ち入る質問>

「子どもを作れ」「いつ子ども作るの?」(配偶者の勤務先を聞いて)「夜の店か」

<セクハラ>

「いつ巨乳になって帰ってくる?」「エロ本買うの?」「朝、キスしてくる?」(同性愛者を示すポーズをして)「こっちなのか?」

女性職員が入っている着ぐるみに抱きつく

<マタハラ>

(男性職員に)「育休を1年取ったら殺すぞ」「絶対育休なんか取るなよ」「育休を1年取った職員がいたが、出世はできないな」

<その他>

(大きな手術を控えている職員に)「死んだ場合の保険金はいくら?」「香典はいくら?」「保険金を町に寄付するつもりは?」

「太った?」「白髪が目立つ」「みすぼらしい」「いい年だよね」

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