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ミキモト真珠「自由の鐘」 あれから86年、再び万博で世界魅了へ


 2025年4月13日の開幕まで1年を切った大阪・関西万博で、1府8県が参加する関西パビリオンの三重県ブースにミキモト真珠島(鳥羽市)が所有する真珠がふんだんに施された工芸品「自由の鐘」が特別展示されることになった。1939年のニューヨーク万博にも出品された鐘は時を超え、再び世界の人々を魅了することになりそうだ。

 自由の鐘は1939年に制作された。世界で初めて真珠養殖に成功した御木本幸吉(1858―1954)が、当時悪化しつつあった日米関係を少しでも改善したいと平和を願い、1776年の米国独立宣言で打ち鳴らされた鐘をモチーフに作らせたという。高さ93センチ、幅71センチ、重さは35・5キロで、使われた真珠は1万2250個、ダイヤモンドは366個。実際の鐘に入ったひび割れ部分は青色の真珠で表現している。

 ニューヨーク万博では、その豪華さから「100万ドルの鐘」として当時の来場者を驚かせたという。万博での特別展示を発表した一見勝之知事は「世界情勢が厳しい中、平和を願って作られた自由の鐘の展示は、万博にふさわしい」と話した。

 万博での県ブースは「日本のこころの原点~美(うま)し国みえへとつづく時を超えた物語~」がテーマ。三重が世界に誇る魅力が体験できる「出会う」、「知る」、「旅立つ」の3ゾーンで構成される。「知る」ゾーンでは歴史文化、産業など六つの特集テーマを設け、会期中に入れ替えて展示を行う。自由の鐘は、テーマの一つとなる三重の「自然」が育んだ真珠を紹介する特別展示となる。展示期間は未定。【下村恵美】

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