コンビニエンスストアでアルバイトをしていた高校生3人が機転を利かして高齢者が詐欺被害に遭うのを未然に防いだとして、千葉県警我孫子署は9日、我孫子市内のコンビニ店員3人に感謝状を贈った。
贈られたのはセブン―イレブン我孫子柴崎台3丁目店の中村豪希さん（17）＝高校2年▽同我孫子天王台6丁目店の荒井風香さん（18）＝大学1年▽同店の杉浦優海さん（18）＝高校3年。
3人は3月末、来店したいずれも70代の男性が慣れない様子で高額の電子マネーカードを購入しようとするのを不思議に思い、警察への相談を勧め、購入を思いとどまらせた。
同署が調べたところ、いずれも「パソコンがウイルスに感染した」とかたって、だまし取ろうとする詐欺被害に遭い掛けていた。
中村さんは「お客様が『電子マネーというやつを買いたい』と言うので、おやっと思った」、荒井さんは「何に使うのかと聞いたら『パソコンがウイルスに……』とおっしゃったので、これはと感じた」、杉浦さんは「いつも巡回に来るお巡りさんが『こんな時は詐欺被害を疑って』と話していたことを思い出した」とそれぞれ当時の様子を振り返った。
感謝状を贈呈した佐藤渉署長は「3人に心から感謝と敬意を表したい。将来、就職を考える際には、ぜひ県警も選択肢の一つにしてもらえればうれしい」と謝意を示した。【高橋努】
