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検出物質、厚労省が発表するとは…4時間半に及んだ小林製薬会見


 紅こうじのサプリメントによる健康被害が相次ぐ小林製薬(大阪市)が29日に開いた記者会見では、被害の原因として疑いのある物質を巡って混乱。午後2時に始まった会見は約4時間半にも及んだ。

 発端となったのは、これとは別に厚生労働省が午後4時から始めた会見だった。そこでは健康被害のあったサプリのロットから、本来は含まれていないはずの物質「プベルル酸」が検出されたと明らかになった。

 それより前の時点では、小林製薬の会見で記者が被害を起こした物質について質問すると、ヘルスケア事業部の梶田恵介・食品カテゴリー長は「不明確な部分もある」として回答を避けていた。

 ところが厚労省会見の情報が伝わり、記者が事実確認をすると、梶田氏は「意図しない成分の候補として(厚労省に)情報提供した」と発言を一転。梶田氏は「厚労省の意見がないと判断できない」と釈明した。

 厚労省の会見で公表されることは、小林製薬の会見に登壇した小林章浩社長ら4人全員が把握していなかったという。実は厚労省の会見は小林製薬も共同発表した形になっており、混乱ぶりが露呈した格好だ。

 その後の小林製薬の会見ではプベルル酸に関する質問が相次いだ。終盤に1人当たりの質問数を制限しようとする司会に対し、記者が「プベルル酸の存在を隠していたから長引いている」と気色ばむ場面もあった。【妹尾直道】

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