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「坊ちゃん列車」、4カ月ぶりに運行再開 赤字解決せず寄付募る


 人手不足などで運休していた人気観光列車「坊っちゃん列車」が20日、運行を再開した。運行する伊予鉄道(本社・松山市)が乗務員確保のめどがたちつつあるとして、春の観光シーズン前に復活させた。一方で、慢性的な赤字問題は解決しておらず、市は運行支援のため、ふるさと納税型のクラウドファンディング(CF)を開始し、寄付を募っている。

 坊っちゃん列車が運休したのは2023年11月から。市と伊予鉄が協議する中で、運行にかかる赤字額が年間約2300万~1億円で、23年度末までの累積赤字が約14億円に上ることも判明した。同社から公的支援を求められた市は、無料通信アプリ「LINE」による市民アンケートを実施するなどして検討したが、早期支援は困難と判断。そのため、同社は乗務員確保を理由に、解決を待たずに24年2月、再開を決定した。市もそれを受け、CFで寄付金を募って支援することを決めた。

 約4カ月ぶりの運行再開となった20日は、あいにくの雨模様だったが、多くの観光客やファンらが写真撮影や乗車を楽しんだ。松山市内に住む50代の男性会社員は「この日を待ち望んでいた。坊っちゃん列車は大切な観光コンテンツの一つなので、走っていないとさみしかった」と再開を歓迎していた。

 CFは計2回にわたって実施される予定(予算約1070万円)で、1回目の目標寄付額は2500万円(2回で計5000万円)。運行再開の20日から開始しており、6月17日まで受け付ける。2回目は秋以降を予定しているが、期間は未定。25年度以降のCF継続についても決めておらず、市の担当者は「今後の状況をみて決めたい」と説明している。

 また、今後の支援策の検討材料にするため、坊っちゃん列車の経済波及効果や観光客の意識調査(予算440万円)も実施する計画という。CFの寄付は、ふるさとチョイスで受け付けている。【広瀬晃子】

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