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「異物除去は数人で」 給食での事故想定、教諭ら救命講習 群馬


 福岡県みやま市の小学1年の男子児童(7)が給食を喉に詰まらせて死亡した事故を受け、群馬県内の自治体が再発防止策を強化している。富岡市は6日、市内全小中学校の教諭らを対象に、異物除去を目的にした救命講習会を初めて開催した。給食で原因とみられるウズラの卵の提供を中止したり、よくかんで食べる指導を強化したりする動きもある。【田所柳子】

 「異物を除去できるかどうかが命に関わるが、実際には頭が真っ白になる。担任1人でなく、チームで除去や119番などの対応をしてほしい」。富岡市上黒岩の体育館で開かれた救命講習会で、富岡消防署の署員が心得を伝えると、市内全17校の小中学校から参加した校長や教諭らが真剣な表情でメモを取った。背中をたたき、おなかを圧迫する方法も実践し、妙義小の山村英二教頭は「どの学校で起きてもおかしくない。体験できて良かった」と話した。

 富岡市は事故後、小中学校でのウズラの卵の提供を当面、中止した。3月は元々、提供予定がなかったが、4月に入学する新1年生にどこまで指導を徹底できるか分からないと判断した。

 前橋市は提供を中止せず、全幼稚園と小中学校に対し、よくかんで食べる指導の徹底や事故発生時の対応などを通知し、2月末にウズラの卵を予定していた学校に個別で注意喚起した。事故が発生した食材を提供中止にした場合、「リスクは減るが、いろんな食材を食べる機会も奪われる」(市教育委員会)と考えたという。小川晶市長は「しっかり咀嚼(そしゃく)するのも教育上大切だ。なんでもかんでもやめては本来の教育効果が得られない面もある」と話す。

 福岡県みやま市で2月26日に発生した事故は、みそおでんの具だったウズラの卵によって窒息したとみられる。文部科学省が給食の注意点をまとめた手引書では、のみ込む恐れのある丸い形状のものに十分注意し、よくかんで食べるよう指導することを盛り込んでおり、国は翌日、都道府県を通じて、市町村に給食での窒息事故を防ぐ指導の徹底を求めた。

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