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千葉県東方沖で続く群発地震活動 震度5弱の揺れの可能性に注意


 千葉県東方沖を震源とする群発地震活動が、2月26日から続いている。3月1日午前5時43分ごろには、最大規模のマグニチュード(M)5・2の地震があり、千葉県や埼玉県で最大震度4を観測。政府の地震調査委員会(委員長=平田直・東京大名誉教授)は同日、臨時会小会議を開き、今後も震度5弱程度の強い揺れが起きる可能性があるとして、注意を呼びかけた。

 地震調査委によると、一連の地震はフィリピン海プレートと陸のプレートの境界で起きた。1日午後5時現在、震度1以上を観測した地震が17回起き、最大震度4を2回観測した。この地域では、M5前後の地震を伴う群発地震活動が、5年程度の間隔で1週間から数カ月程度続くことが知られており、近年、1996年▽2002年▽07年▽11年▽14年▽18年――に確認されている。

 東京大地震研究所の福田淳一准教授(測地学)によると、これまでの地震活動では、地震とほぼ同じタイミングで、体に感じないぐらいのゆっくりなスピードでプレート境界がずれ動く「スロースリップ」が観測されており、これがプレート同士が固着している場所を壊し、地震を起こしているとみられるという。今回についても、国土地理院が1日、房総半島沖でスロースリップと推定される地殻変動を観測したと発表。2月28日までのデータによると、最大約2センチのすべりがあったと推定されるという。

 福田さんは「過去の巨大地震がスロースリップに相関があるという研究が複数あるが、因果関係は詳しくわかっていない。千葉県沖で巨大地震が起きやすくなっているわけではないが、スロースリップの起き方と地震活動にどういう相関があるのか調べていくことが重要だ」と話した。【垂水友里香】

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