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水道水と比べて…温泉総選挙・部門V5の焼津温泉、効果発揮なるか


 焼津温泉の入浴効果を客観的に証明しようと静岡県焼津市が今月、専門研究機関などと連携して「水道水からの沸かし風呂」との比較調査をする。同温泉は、環境省や内閣府など5省庁の後援で2016年に始まった「温泉総選挙」で5年連続1位(リフレッシュ部門)をキープしている。ブランド力の強化が狙いだが、思惑通りにはいかないリスクもある。集計・分析した内容は、結果にかかわらず3月中に発表するという。

 焼津温泉は、濃厚な温泉成分を含む塩化物泉で、ほのかな潮の香りが気持ちを落ち着かせ、保温・保湿効果も高い――とうたっている。市は今回の調査で焼津温泉のリラックス効果やリフレッシュ効果を証明できれば更なるPRになると、200万円の事業費をかけて実施を決めた。

 調査は、病気ゼロ社会の実現を理念に掲げる慶応大と東京工業大発のバイオベンチャー「メタジェン」と、温泉療法の研究などを手がける「日本健康開発財団」、市の3者が連携して行う。方法は、市内外の20~70代の公募モニター40人に、焼津温泉と水道水を沸かした浴槽にそれぞれ3日連続で入浴してもらって、細かく感想を聞くというもの。

 調査項目は、リラックス感▽幸福感▽肌のしっとり感▽肌のさっぱり感▽手足の冷え▽肩こり▽目の疲れ▽質の良い睡眠をとれそうか――などで、入浴が心身に与えた影響の程度を答えてもらう。

 温泉療法学の研究者でもあるメタジェンの村上慎之介取締役は「理想は、どちらに入浴したかを被験者に教えないブラインド調査だが、実施方法が難しい。温泉と水道水を比較するだけでも、かなり珍しい調査になるはずだ」と話す。

 焼津温泉は富士山と駿河湾を見渡す高台のホテルや市役所敷地内の足湯など同市内の11施設で楽しめる。市の担当者は「県内だけでも熱海など人気の温泉は多く、知名度がまだまだ低い焼津温泉は差別化が課題だ。入浴効果に自信は持っているが、調査でもいい結果が出てほしい」と期待を寄せている。【丹野恒一】

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