横断前に「ハンドサイン」 手話音楽ユニット、交通安全呼びかけ

　交通安全県民運動（1～10日）の一環で、道路を横断する前に手を挙げて車に知らせる「ハンドサイン」を促進しようと、同名の音楽ユニット「HANDSIGN」が2日、イオンモール桑名（三重県桑名市新西方1）で行われた県警の「交通安全フェスタ」に出演した。

　2018年にメジャーデビューしたユニットは、TATSU（タツ）さん、SHINGO（シンゴ）さんの2人による、手話とダンス、歌を織り交ぜたパフォーマンスが特徴だ。この日は集まった約50人の来場客に手話を教えた上で、「ハンドサインは手話と同じ。相手（運転手）の目も見て、（より明確な）意思表示をすることが大切だ」と呼びかけた。

　県警交通企画課によると、県内では今年、1日までに横断歩道上での人身事故が94件起き、2人が死亡している。日没時間が早いこの時期は運転手の視界が悪くなりやすいことから、同課の矢田博也・交通安全対策室長は「事故に遭わないよう、歩行者は横断前に、自分の存在を周りに示すことを忘れないでほしい」と話した。【原諒馬】