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美祢線、大雨で80カ所被災 全線不通 JR西、復旧時期は明言せず


 6月30日からの大雨で被災したJR美祢線の被災状況を調査していたJR西日本は19日、山口市内で記者会見を開き、美祢線全線46キロのうち湯ノ峠(山口県山陽小野田市)―長門湯本(同県長門市)間37キロの区間で計80カ所の被災箇所があったと発表した。復旧時期、被害額については明言しなかった。

 JR西広島支社の広岡研二支社長が会見に臨んだ。大雨では美祢線沿線で1時間に81ミリの猛烈な雨が降り、厚狭川の水位が通常より約7メートル上昇。橋梁(りょう)流失などの被害が出た美祢線は全線が不通のままとなっており、JRは代行バス運行で対応している。

 美祢線の被災状況についての調査はほぼ終了し、盛り土流失など18カ所▽崩土流入・堆積(たいせき)など43カ所▽橋梁変状など9カ所▽電気設備など7カ所――といった80カ所の被害があったとした。

 美祢線では2010年7月にも豪雨災害が発生しており、広岡支社長は「橋梁だけでなく、河川管理者(の県)は、厚狭川全体の防災強度(向上)に向けた河川改修を検討する必要がある。(JR西としても)河川改修に対応すると共に、関係自治体と地域交通における美祢線の役割について議論していかなければならない」との認識を示した。

 村岡嗣政知事は9月13日の定例記者会見で「被災した美祢線をいつまでも復旧しないということを一方でやりながら話を進めるということは、事業者として取るべき態度ではない」と述べており、今後のJR西との協議の行方が注目される。

 またJR西は、大雨で同様に被災した山陰線でも長門市―小串(下関市)間51キロの区間で計69カ所の被災箇所があったと発表した。このうち、粟野川橋梁の橋脚1本が傾斜した状態になっているといい「このような状態になったメカニズムを調べる必要がある」として、山陰線については更に調査を続けるという。【山本泰久】

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