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この坂道は車椅子でも安全?判定アプリ試作版、神戸の研究所が開発


 車椅子をこぐ力に応じて安全に通行できる坂道かどうか判定する地図アプリ「なび坂」の試作版を兵庫県立福祉のまちづくり研究所(神戸市)などが開発した。陳隆明所長は「あらかじめ坂道の状況が把握できるため目的地に行きやすくなる。ユニバーサルツーリズム(年齢や障害の有無に関わらず誰もが楽しめる旅行)の推進に役立つ」と話す。

 研究所とロボットアプリ開発などを手掛ける「DOWELL」(同市)が共同開発した。グーグルマップを活用している。頸髄(けいずい)損傷のレベルなどに応じて車椅子をこぐ力を選択して出発地と目的地を入力すると、坂道の勾配によって、青色の通行可▽黄色の通行困難▽赤色の通行不可――でルートが表示される。こぐ力は利用者の体力などに応じて調整でき、電動車椅子の利用者や歩行困難者なども使える。手に障害があっても操作しやすい仕様だ。研究所の特許技術を活用しており、同種のアプリは他にないとみられる。

 陳所長は「坂道に着目した高齢者向け健康増進アプリの開発を10年前に進めたが頓挫した。新型コロナウイルス禍で高齢者の引きこもりが問題となり、開発を再開した」と説明する。

 試作版は米アップルのiOS版で関係者の試験的な利用にとどまる。坂の少ない道を案内したり、段差や階段を表示したりはできない。9月下旬の福祉用具展示会で発表するなどし、事業化に向けて企業などの協力を呼び掛けるという。【宮本翔平】

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