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関東大震災虐殺 中国人犠牲者の遺族「日本政府は謝罪してほしい」


 関東大震災から9月1日に100年を迎えるのに合わせ、虐殺された中国人犠牲者の遺族たちが来日し、31日、東京都内で記者会見を開いた。

 周佳佳さん(23)は約10年前、曽祖父が虐殺されたことを知った。それから虐殺が起きた背景を調べるようになり「日本で祖先を追悼したい」と今回初めて来日した。

 周さんは会見で「虐殺で多くの命が失われ、痛みと傷が心に深く刻まれた。日本政府は犠牲者と遺族に謝罪してほしい」と求めた。その上で「日本は中国の隣国で、若い世代として両国の関係を考えていきたい。歴史に向き合い、友好的な関係が築けることを期待している」と話した。

 遺族たちは31日夜、学者やジャーナリストらでつくる実行委員会が主催する関東大震災の朝鮮人・中国人犠牲者の追悼大会に出席する。実行委の共同代表で在日中国人2世の林伯耀さん(84)は犠牲者名簿などから遺族を探し出したといい、会見で「遺族たちが抱えた苦しみを知ってほしい」と訴えた。

 関東大震災では、混乱の中で「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「朝鮮人が暴動を起こす」などの流言が広がり、自警団などに朝鮮人が虐殺され、中国人も標的となった。

 日本弁護士連合会の調査報告書(2003年)によると、最大約750人の中国人が虐殺の犠牲になったとされる。主に中国人労働者が自警団や軍に虐殺されたとみられ、当時、中国から調査団が来日し、犠牲者名簿も作成された。【島袋太輔】

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