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血液のがんで闘病 病室だから見える景色 62歳写真家が撮影


 10万人に数人が発症するという血液のがんと闘い、「病室写真家TAKA」として活動するカメラマン、高橋貴久男さん(62)=大阪市東淀川区=の写真展が11~13日、近鉄百貨店上本町店(同市天王寺区上本町6)で開かれる。

 高橋さんは2016年夏に「多発性骨髄腫」と診断された。骨が溶けたり、折れたりしやすく、入院中は寝たきりの絶対安静の日々を余儀なくされた。抗がん剤の副作用に苦しんだが、高橋さんのモットーは「全てを喜び、受け入れ、楽しむ」。激痛に耐えながらカメラを構えるうち、生きる喜びも見いだしていったという。

 入退院を繰り返し、病室のベッド、車椅子から撮影した「入院中しか撮れない写真」は5000枚を超える。窓から見える朝焼け、看護師が患者のケアに奔走する姿、医者と患者のだんらんのひととき――。未公開の新作を含む計約140点を展示する。

 「作品が誰かの生きる元気や勇気につながれば、うれしい」。今も注射や投薬による治療を続ける高橋さんは来場を呼び掛けている。

 写真展は、さまざまな病気の患者らでつくる実行委主催の「闘病記フェスティバル」の一環で、同店10階の近鉄文化サロン上本町で開催される。会場では「認知症と失語症」と題した講演会や闘病記の読書会もある。いずれも入場・参加費無料。【林みづき】

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