青森県七戸町の粗大ごみ最終処分場で今年4月、現金1099万円が見つかっていたことが2日、明らかになった。処分場を運営する中部上北広域事業組合(同町)が同日、七戸町議会で報告した。
同組合によると、現金は同町と、隣接する東北町から出た木製家具などの粗大ごみが集まる最終処分場で、ごみの破砕作業中に見つかった。作業員が4月4日に100万円、12日に900万円、14日に99万円を発見。いずれも1万円札で、その日のうちに県警七戸署に拾得物として届け出たという。
県警がインターネットで落とし物として情報を公表していたが、3カ月間たっても落とし主が現れなかったため、同組合に所有権が移行し、7月27日に口座に入金された。
同組合は今後、組合を管理する七戸、東北両町とともに現金の使い道を検討し、町議会に諮る方針。同組合の担当者は「このような金額の現金が出てきたことに驚いている」と話した。【江沢雄志】