starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

神戸学院大付で唯一の女子部員 男女二つの道で目指した甲子園


 阪神甲子園球場での頂点を目指し、兵庫県丹波市などで開催されている第27回全国高校女子硬式野球選手権大会2日目の23日、連合チーム「全国高校連合丹波」が登場し、啓明学館(愛知)と対戦した。主将を務めたのは100人を超える部員を抱える神戸学院大付硬式野球部で初の女子部員の鬼沢日和(ひより)さん(3年)。男子チームで甲子園出場に向け練習を重ね、女子チームの連合丹波の一員として、二つの道からこの夏、甲子園を目指した。

 小学4年で兄の凜太郎さんの影響で野球を始めた。中学時代は硬式野球チームに所属。兄が主将を務めた神戸学院大付に進学し、入部。男子と同じメニューで練習をこなし、女子野球の連合丹波でも全力投球してきた。

 「甲子園出場」はコロナ禍もあり、兄も届かなかった悲願。今夏の高校野球兵庫大会でチームの一員として、鬼沢さんはスタンドから懸命の声援を送った。だが、チームは4回戦で延長十一回の熱戦の末に敗退。次は女子野球で自分の経験を生かすと気合を入れた。

 連合丹波は、女子野球部がない学校や、単独で出場できない学校の選手の連合チーム。女子野球人気の高まりから、今年は13校から過去最多の30人が集結。21日から合宿しながら練習し、鬼沢さんは主将として急造のチームをまとめた。

 初戦の啓明学館戦の一回表1死二、三塁の好機に内野への当たりが敵失を誘い、先制の1点を挙げた。しかし、その後は好機を生かせず、1―6で迎えた最終回の七回2死一塁、鬼沢さんは打席に立った。「ノーヒットじゃ帰れん」。思いっきり振った打球はライトフライ。鬼沢さんの夏が終わった。

 甲子園出場は果たせなかったが、鬼沢さんは「激アツの夏でした。男子でも女子でも野球ができたことは、幸せでした」。【幸長由子】

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.