佐賀県課長を懲戒免職 182万円着服「ボートレースに使った」

　佐賀県は28日、職場の親睦会の会費約182万円を着服したとして、県土木事務所の男性課長（59）を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。課長は着服金の大半を「ボートレースに使った」と話しているという。

　人事課によると、課長は2022年5月～23年5月、親睦会の通帳から75回にわたって不正に引き出すなどして計181万9148円を着服した。21年度から土木事務所職員（約70人）の親睦会の会計を1人で担当していた。23年6月20日に全額返還されている。

　課長は5月22日以降、体調不良で休んでいたが、4月にあった職場の歓迎会の代金約40万円が支払われておらず、飲食店からの問い合わせで6月2日に別の職員が立て替え払いをするなどして発覚。職場が連絡を取り続けていたが、接触できない状態が続き、本人が同19日に所長と面談して着服を打ち明けたという。

　課長は「本当に重大な不祥事を起こして申し訳ない」と話しているという。【斎藤毅】