今や家族の一員となっているペット。ただ、ペットが病気になっても会社を休みにくいと感じる飼い主は多いようだ。
東京都内で26日に開かれた愛犬家の交流会。1歳の雄のマルプー（マルチーズとプードルのミックス犬）「マウイ」と参加した都内の会社員、河合真子さん（30）もその一人だ。マウイがまだ子犬の頃、何度も風邪をひいて、そのたびに会社を休まざるを得なかったという。「周りの人に迷惑をかけるかもしれないという罪悪感がありました」と振り返る。
ペットの通院のための休暇や忌引休暇など、ペットを飼う社員に配慮した福利厚生制度を設ける会社も徐々に増えてはいるが、まだ多くはないのが実情だ。
ドッグフードメーカー「ミシュワン」（本社・東京）が愛犬家に実施したアンケート調査によると、病気などのペットを理由に会社を休んだ経験のある人は全体の約半数。その大半は「休めたものの罪悪感があった」と回答している。「休暇を申請したが、休むことができなかった」という人も全体の8％に上った。
交流会に参加した愛犬家からは「自分の会社でもペット休暇の制度があれば、ペットが病気になっても堂々と休めるようになるのに」との声が上がっていた。【町野幸】
