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新種「ミヤザキサンショウオ」命名 宮崎の研究グループが10年調査


 宮崎県総合博物館の元学芸員、末吉豊文さん(61)らの研究グループが、宮崎市周辺に生息している新種のサンショウオを「ミヤザキサンショウウオ」と命名し、学術誌に発表した。同館が6月11日まで標本を展示している。

 博物館などによると、ミヤザキサンショウウオは宮崎市周辺の里山に生息。幼生は水たまりや池に、成体は森や林の落ち葉や倒木の下などにひそんでいることが多いという。ミミズなどを捕食し、移動能力がほとんどないため局所的に生息している。

 主に大分県に生息する絶滅危惧種「オオイタサンショウウオ」に近似しているものの、全長はやや小ぶりの10~15センチで、胴体に比べて手足が長い特徴がある。背面は緑褐色で黒い斑点が入り、腹面は灰白色だ。

 昔から宮崎市周辺での生息は知られていたが、オオイタサンショウウオとみなされてきた。しかし、近年の研究で別種ではないかとの見方が強まり、末吉さんらのグループが10年ほど前から調査していた。

 末吉さんは「宮崎市周辺の自然の豊かさの表れであり、末永く生息環境が保全されることを願う」と話した。観覧は無料。同館は火曜休館。【下薗和仁】

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