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那覇空港に侵入容疑で38歳逮捕 「金ないが、飛行機乗りたかった」


 那覇空港(那覇市)の制限区域の駐機場に軽ワゴン車で侵入したとして、沖縄県警は7日、同県読谷村の配達業、大城玲央容疑者(38)を建造物侵入容疑で現行犯逮捕した。「お金がなかったが、飛行機に乗りたかった」と容疑を認めているという。容疑者は出発を控えた旅客機にまで乗り込んでおり、国土交通省が「重大な問題」として経緯を調査する。国交省は8日、全国97の空港管理者に保安対策などについて注意を呼びかける文書を送った。

 逮捕容疑は、7日午後6時ごろに侵入したとしている。大城容疑者は駐機場に車を停車後、タラップから全日空機に乗り込み、機内で20代と40代の男性スタッフに取り押さえられた。スタッフ2人は左手にすり傷を負うなどした。乗客は乗っていなかった。

 県警によると、那覇空港旅客ターミナルビルの北側に金網フェンスの開閉式ゲート(高さ約2・3メートル、全長約3・3メートル)が2カ所連なる場所があり、かんぬきと南京錠で施錠されていたが、壊れていた。大城容疑者が運転していた車も前部が損傷しており、このゲートを突破して、駐機場に入ったとみられる。ゲートから全日空機までは約150メートルの距離だった。

 空港の保安対策について、国交省航空保安対策室は「テロや模倣犯の可能性もありお答えできない」としたうえで、今回の事件に「重大な問題と認識している。原因を調査し再発防止に努めたい」としている。全日空によると、この事件によって3便が最大約1時間20分遅れ、約720人に影響が出た。

 日本大危機管理学部の福田充教授は「侵入されてしまったということは警備上のミスだ。ハイジャックやテロなどにつながりかねない。普段は外部の人が入らない駐機場は、警備の穴になっていたのではないか。駐機場や整備場などを含め、総合的な警備態勢を見直すことが必要だ」と話した。【宗岡敬介】

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