千葉の特殊詐欺、2割増 1～3月で299件 「オレオレ」最多

　1～3月に千葉県内で発生した特殊詐欺の認知件数が前年同期と比べ、約2割増加したことが、県警のまとめで明らかになった。被害額も同期比で約2割増えており、県警は注意を呼び掛けている。

　県警捜査4課によると、3カ月間の特殊詐欺の認知件数は299件（前年同期比42件増）で、被害総額は約6億8400万円（同約1億2700万円増）。「オレオレ詐欺」が最も多い118件（同42件増）で、被害額は2億7500万円。還付金詐欺は70件（同27件増）で1億600万円、架空料金請求詐欺が17件（同6件増）で1億7900万円などだった。

　一方、特殊詐欺の検挙件数は1～3月末に49件（同6件減）で、30人にとどまっている。

　被害が増えていることを受け、各署では未然防止に力を入れる。千葉東署は5日に千葉市立加曽利貝塚博物館（若葉区）で開かれる「縄文春まつり」の会場で啓発グッズを配り、子どもから高齢者まで幅広い世代に注意を呼び掛ける予定だ。同課は「被疑者を検挙し、犯罪抑止につなげていきたい」としている。【林帆南】