日本の年平均気温、過去最高＝１１月までの速報値―気象庁

　気象庁は２２日、２０２２年の日本の年間平均気温が１１月までの速報値で、１８９８年の統計開始以来、最も高かったと発表した。都市化の影響が少ない全国１５地点の観測に基づく統計で、２０年までの３０年平均値を０．７度上回った。春から秋に偏西風が北寄りに流れやすく、夏には太平洋高気圧の勢力が日本の南海上で強かったことが影響した。 　１２月を含む確定値は来年１月初めに発表される。　 　一方、全国１５３地点の観測に基づく地域別の平均気温は、今月２０日までの速報値で、北日本（北海道と東北）が３０年平均値を０．８度、東、西日本が０．６度、沖縄・奄美地方が０．５度、それぞれ上回った。 　日本近海の年間平均海面水温は１１月までの速報値で３０年平均値を０．５９度上回り、１９０８年の統計開始以来、２番目に高かった。台風の発生は２５回、日本への接近は１１回（このうち上陸３回）で、いずれも平年並みだった。 　世界の年間平均気温は１１月までの速報値で、３０年平均値を０．２４度上回り、１８９１年の統計開始以来、６番目に高かった。（了）【時事通信社】