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三線製作55年「音が命」=100歳まで現役目指す―又吉章盛さん・現代の名工


 沖縄の伝統的な弦楽器、三線を55年間作り続け、現代の名工に選ばれた沖縄県うるま市の三線工、又吉章盛さん(81)。伝統を守りつつ、発展させた独自技法を用い、美しい音色を追求してきた。「三線は音が命」と力を込める。  又吉さんの周りには幼い頃から三線の音と沖縄民謡があった。10代の時、三線や太鼓を製作する作業場に毎日通い、20代になっても三線のことが頭から離れず、26歳で三線製作の世界に入った。那覇に三線作りの勉強に行き、名人がいると聞けば教えを請い、6カ所の三味線店で修業し独立した。「収入がないのが一番苦しかった」と修業時代を振り返る。それでも「三線はいくら作っても楽しくて、作らないとストレスがたまる。それをずっと積み重ねて現在に至った」と語る。  三線のさおと太鼓のつなぎ目に隙間ができないようにする独自の技法が評価された。弦の音がうまく太鼓に伝わり「はるかに良い音が出る」と話す。三線作りで一番大切なのは素材選びだと語る。「八重山諸島産の黒木が最も良く、名器は名木から生まれる」と言う。  三線の普及や後進の育成にも力を入れる。小学校での三線教室や県立博物館での個展、三線製作を学べる後継者育成塾を開催してきた。今後は県内の三線工に自らの技法を伝えていきたいと力説。「もっと技術を高めて、現代の名工がたくさん出れば」と話す。  三線作りとは何かと問われると「僕の人生ですね。県内外の人たちに作品を見てもらうのが幸せです。100歳まで現役でいくつもりですよ」と笑顔を見せた。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕現代の名工に選ばれた三線工、又吉章盛さん=9日、沖縄県うるま市
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