気候協議再開、中国主席の一存＝米中高官で調整も―ケリー米特使

　【ワシントン時事】バイデン米政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使は２５日、ペロシ米下院議長による８月の台湾訪問をきっかけに中断した米中の気候対策協議を再開するため、中国の解振華特使と意見交換したことを明らかにした。ただ、再開できるかどうかは、習近平中国国家主席の一存で決まると強調した。 　ケリー氏は米有力シンクタンク「外交問題評議会（ＣＦＲ）」で講演し、米中協議について「どうすれば再開できるかを考えようと（高官レベルで）何度かメッセージをやりとりしたが、今のところ再開していない。ある人から回答が来るかはっきりしない」と語った。習氏の意向次第かと問われると「そうだ。手探りの状態だ」と答えた。　【時事通信社】 〔写真説明〕ケリー米大統領特使＝６月１０日、ロサンゼルス（ＡＦＰ時事）