日野自、新たに２．１万台リコール＝排ガス基準超過の恐れ、いすゞも―国交省

　日野自動車は９日、排出ガスが規制値を超過する恐れがあるとして、新たに大型トラック「日野プロフィア」など２車種計２万１１００台（２０１７年６月６日～２２年３月４日製造）のリコール（回収・無償修理）を国土交通省に届け出た。 　また、いすゞ自動車も９日、大型バス「ガーラ」４９３台（１７年７月２８日～２２年２月１６日製造）のリコールを同省に届け出た。いずれも、日野自が８月初めに基準不適合と公表した同一のエンジンを搭載している。　 　国交省によると、このエンジンの触媒を制御するプログラムが不適切で、触媒の性能が低下し、排ガス中の窒素酸化物の値が基準を超える恐れがある。 　８月初めに公表された特別調査委員会による調査報告書によると、このエンジンは、実施した排ガス試験で規制値を超過したが、開発スケジュールに間に合わないためデータを改ざんしたという。 　日野自は３月にも、排ガスと燃費に関するデータの改ざんを発表。問題のエンジンを搭載する中型トラック約４万６０００台のリコールを届け出た。（了）【時事通信社】