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「解放された感じ」=帰還住民、喜びあらわに―復興拠点の避難指示解除・福島県双葉町


 東京電力福島第1原発事故に伴う帰還困難区域のうち、福島県双葉町の「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)の避難指示が30日解除され、住民の一部が帰還した。原発事故から約11年半。双葉町は県内で唯一、全町避難が続いていた。同町出身で元競輪選手の谷津田陽一さん(71)は「解除により、引かれた線がなくなった。解放された感じがする。太陽が出てきたようだ」と喜びをあらわにした。  谷津田さんは事故後、同県南相馬市に避難した。一時は同市などに永住しようと考えたこともあったが、「戻れるなら戻りたい」と双葉町への帰還を決意した。これからは、今年1月の準備宿泊の時から改修を進めている自宅で妻や愛犬と暮らす予定だ。一方、「戻る人があまりに少ないのでがっかりしている」とも語った。  解除前の29日夜には、JR双葉駅前で町民有志らによる避難指示解除を祝うイベントが開催された。約2000本のろうそくに火がともされ、集まった人たちが解除時刻の30日午前0時に向けてカウントダウンを行った。家族でイベントに参加した大沼勇治さん(46)は「この日を迎えられ、この瞬間を家族と過ごせてうれしい」と語った。  同日午前10時からは、復興拠点内の双葉駅前で消防団や警察による合同パトロールが行われた。出動式に参加した伊沢史朗町長は「町民の帰還意欲がなくならないよう、双葉町を守っていかなくてはならない」と話した。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕福島県双葉町の「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)の避難指示解除を受け、取材に応じる谷津田陽一さん=30日午前、同町 〔写真説明〕JR双葉駅前で行われた住民有志によるイベントでキャンドルに火をともす女性=29日夜、福島県双葉町 〔写真説明〕「特定復興再生拠点区域」(復興拠点)の避難指示が解除された福島県双葉町内をパトロールするパトカー=30日午前、同町 〔写真説明〕JR双葉駅前で行われたパトロール出動式=30日午前、福島県双葉町
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