名古屋市長室などに爆竹届く＝「不自由展」抗議か、けが人なし

　名古屋市の河村たかし市長の事務所（同市東区）や、市役所の市長室（中区）などに爆竹が入った不審な封筒が届いていたことが２６日、分かった。河村氏が明らかにした。発火装置のようなものもあったが、開封しても破裂せず、けが人はいなかった。通報を受けた愛知県警が威力業務妨害などの疑いで調べている。 　市役所などのほか、市文化振興事業団（中区）宛てにも届いた。同事業団が管理する市施設「市民ギャラリー栄」では２５日から、従軍慰安婦を象徴する少女像などを展示した企画展「私たちの『表現の不自由展・その後』」が開催されており、抗議の可能性もある。　 　河村氏などによると、事務所に届いた封筒には爆竹やリード線、ボタン電池のようなものが入っていた。差出人は書かれておらず、宛名はパソコンで打たれていた。消印は愛知県蟹江町の郵便局で、秘書が２６日朝に開封したという。 　同様の企画展は昨年７月にも同じ会場で開催され、会場に届いた郵便物を開封した際に爆竹とみられるものが破裂する騒ぎがあり、会期中に中止となった。河村氏は記者団の取材に「とんでもない。脅迫はやめてください」と述べた。（了）【時事通信社】