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「共生社会」なお道半ば=バリアフリー進展には評価―パラリンピック1年


 東京パラリンピックの開幕から24日で1年。新型コロナウイルスの感染拡大により、東京五輪に続いて原則無観客での開催を余儀なくされた。国内のバリアフリー化が進み、パラスポーツの認知も徐々に広がるなど成果もあったが、理念に掲げた共生社会の実現はなお道半ばだ。  障害者団体「DPI日本会議」事務局長で、車いす利用者の佐藤聡さん(55)は、昨年の東京パラリンピックを「日本のバリアフリーが進展する素晴らしい機会だった」と振り返る。開催決定をきっかけにした2018年と20年のバリアフリー法改正によって競技場や駅、ホテルなどの段差解消やエレベーター設置が一気に進んだといい、「国も熱心に取り組んだ」と高く評価する。  一方で、国が推進する「心のバリアフリー」は「根付いていない」と話す。車いす利用者が使う駐車場に健常者も車を止められるといった例を挙げ、「昔も今も変わっていない」とソフト面の不足を指摘。その上で「移動は基本的人権。権利意識を高め、差別をなくしてほしい」と今後に期待した。  パラスポーツをより多くの人に楽しんでもらう取り組みも進む。共生社会の実現に向けて18年に活動を開始した上智大の学生団体「Go Beyond(ゴー・ビヨンド)」は、昨年の大会閉幕後も精力的に活動を続けている。  今月20日に「富士通スタジアム川崎」(川崎市)で開催された夏祭りではイベントブースを設け、来場者にパラスポーツを体験してもらった。会場ではパラリンピック正式種目のボッチャを親子で対戦したり、子どもが目隠しをして輪投げを楽しんだりする姿が見られた。  企画者の一人で同大2年の平陽菜子さん(19)は「パラリンピックから1年がたち、関心が薄れている人もいると思う。次のパリ大会に向け、引き続き多くの人がパラ競技に関心を持ち続けてもらえるような企画を開催していきたい」と意気込んでいる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕富士通スタジアム川崎で開催された夏祭りで、目隠しをしながら輪投げをする来場者=20日、川崎市 〔写真説明〕富士通スタジアム川崎で開催された夏祭りで、ボッチャを楽しむ来場者ら=20日、川崎市
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