１人襲撃後、もう１人切り付ける＝女子中学生襲った男―宮城県警

　仙台市太白区の路上で、登校中の女子中学生２人が刃物で切り付けられ重軽傷を負った事件で、逮捕された無職尾張裕之容疑者（４３）が１人を切り付けた後、もう１人を追い掛けて襲っていたことが８日、宮城県警への取材で分かった。「殺人を犯して刑務所に入るためにやった」と供述しており、県警は詳しい状況を調べている。 　県警は同日、軽傷の女子中学生に対する殺人未遂容疑で尾張容疑者を送検。近く現場そばにある容疑者宅を家宅捜索する。 　逮捕容疑は７日午前８時ごろ、太白区青山の路上で、１０代の女子生徒を殺害しようと刃物で背中を切り付け、けがをさせた疑い。 　女子中学生は数カ所を切られ軽傷、もう１人も重傷を負った。２人とも命に別条はないという。　 　尾張容疑者は調べに対し、「人を殺そうとしたことは間違いない」と容疑を認め、「自宅から持ち出した包丁で人の背中を何度も突き刺した」と供述しているという。（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕送検のため仙台南署を出る尾張裕之容疑者＝８日午前、仙台市太白区（一部画像処理しています）