大崎事件、２２日に再審判断＝第４次請求審―鹿児島地裁

　鹿児島県大崎町で１９７９年に男性の遺体が見つかった「大崎事件」の第４次再審請求審で、鹿児島地裁は１日、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん（９４）の再審開始の可否について、２２日に決定を出すと弁護側に伝えた。 　弁護側は「被害者の基本的な死因は広範囲の急性腸管壊死（えし）と考えられる」とする救命救急医による鑑定書などを新証拠として提出。原口さんらが共謀して男性をタオルで絞殺したと認定した確定判決に対し、絞殺は医学的にあり得ず、直前に発生した自転車事故などによって死亡した可能性があると主張していた。 　原口さんは一貫して無実を主張したが、鹿児島地裁で懲役１０年とされ、８１年に最高裁で確定し、服役。第３次請求審では、鹿児島地裁と福岡高裁宮崎支部が再審開始を認めたものの、最高裁が１９年６月、決定を取り消した。　（了）【時事通信社】