吉川被告「誠に残念」＝有罪判決に身じろぎせず―鶏卵汚職

　被告人を懲役２年６月、執行猶予４年に処する―。東京地裁で２６日、有罪判決を受けた元農林水産相、吉川貴盛被告（７１）は、裁判長の主文言い渡しを身じろぎせず聞き入った。判決後は「誠に残念」とするコメントを出した。 　判決公判は、東京地裁で最も大きい１０４号法廷で午前１０時から始まった。姿を現した吉川被告は紺のスーツに、水色のネクタイ姿。証言台の前にゆっくりと立って、主文を言い渡された後、着席した。「政治資金だった」などの主張の全てを否定した裁判長の言葉に神妙な面持ちで、じっと耳を傾けた。 　判決後は報道陣の取材に応じることなく裁判所を後にしたが、弁護人を通じて「主張が受け入れられなかったことは誠に残念。判決内容を精査し、適切に対応したい」との談話を出した。 　判決前には傍聴券を求めて約１００人が並んだ。　（了）【時事通信社】