是枝監督ら映連に提言＝ハラスメント防止求め

　是枝裕和監督ら６人でつくる「映画監督有志の会」は２２日、日本映画製作者連盟（映連）に、ハラスメント防止に向けての提言書を１３日付で提出したと発表した。 　映連は、松竹や東宝など映画製作配給大手４社による団体。提言書は「ハラスメントや暴力は個人の資質の問題ではなく、職務上の優越的な関係の悪用を許す環境を放置してきた映画業界全体の責任」と指摘した。　 　その上で(1)ハラスメントや暴力を容認しない声明の発表(2)実態調査と検証(3)防止のための具体的な施策の実施(4)第三者機関による相談窓口の設置―の検討を映連に求めている。 　同会は是枝監督の他、諏訪敦彦、岨手由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳の５監督で構成。映画業界では今年に入り、園子温監督や榊英雄監督らからの性被害を訴える声が相次いでいる。（了）【時事通信社】