日本一のひな祭り、今年も開催＝徳島県勝浦町〔地域〕

　徳島県勝浦町で、毎年恒例の「ビッグひな祭り」が今年も始まった。町の活性化と人形文化の伝承を目的に始まったイベントは今年で３４回目。新型コロナウイルスの影響で一昨年は開催期間の途中で中止したが、今年は感染防止対策を徹底した上で実施している。 　会場の人形文化交流館には、町内だけでなく全国から寄贈されたひな人形約３万体を展示。実行委員会が、家庭で使わなくなった人形を受け入れ、供養した上で飾っている。 　大規模なひな祭りは、友好都市提携（全国勝浦ネットワーク）を結んでいる千葉県勝浦市と和歌山県那智勝浦町でも開催されているが、実行委によると、勝浦町が日本一という。中でも圧巻なのは、会場中央に設置された高さ約８メートル、約１００段のピラミッド型のひな壇。 　町の特産品である「熟成みかん」の出荷時期とも重なり、イベント開催中には多くの観光客が訪れる。実行委の稲井稔理事長（８２）は「町の文化の宝となったイベントをこれからも続けていきたい」と話している。４月１０日まで有料（一般３００円）で開かれている。　（了） 【時事通信社】